2014年3月22日作成
沖縄県那覇市
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園比屋武御嶽石門(そのひゃんうたきいしもん)   世界遺産
琉球石灰岩で造られた建造物で、国王が外出するときに安全祈願をした礼拝所である。形は門になっているが人が通る門ではなく、いわば神への「礼拝の門」ともいうべき場所である。2000年(平成12)には世界遺産へ登録された。

世界遺産登録を証明するレリーフ


園比屋武御嶽石門(そのひゃんうたきいしもん)NO1
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園比屋武御嶽石門(そのひゃんうたきいしもん)NO2

園比屋武御嶽石門は、沖縄各地にある聖地「御嶽」の一つで尚真(しょうしん)王時代の1519年に創建された拝所です。日本と中国の様式を取り入れた琉球独特の石造建造物は、八重山出身の西塘(にしとう)の手によるものとされ、木造建築様式に則って、垂木(たるき)・唐破風(からはふ)・懸魚(げぎょ)・棟飾りの細部を石造に盛り込んでいます。


園比屋武御嶽石門(そのひゃんうたきいしもん)NO3
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琉球王朝時代、祭礼時のほか国家の安泰、国王が各地を巡回する際の安全祈願を行っていました。また、王国最高位の女神官・聞得大君(きこえおおきみ)が御新下りの儀式を行うために斎場御嶽(せーふぁうたき)へ出掛ける時も祈願していました。聖地部分はこの石門ではなく、門の背後の樹林地ですが、今日では、門自体が拝所となっており、多くの人々が参拝に訪れています。この石門単体で世界遺産に指定されています。


園比屋武御嶽石門(そのひゃんうたきいしもん)NO4


園比屋武御嶽石門の裏側 NO1
資料より


園比屋武御嶽石門の裏側 NO2
資料より


   

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